【USCPA英語】英語勉強、この本はすごい

おすすめ本

USCPAの勉強をされている方は、英語勉強にも意欲がある方が多いのではないだろうか。この記事では私が英語を勉強する中で、この参考書はすごいなと思った本を紹介していく。

『英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈』北村一真(2019)

2019年に日本の英語の参考書のパラダイムシフトが起きたといっても過言ではないくらい、この本は当時衝撃的だった。このレベルの難易度の文法をここまで体系的に整理した参考書はなかったと思う。この本の出版によって、日本の英語の参考書の上限が大幅に上がったのを感じた。

「すごい、ここまでハイレベルなことが参考書で勉強できるんだ!」という感じ。

取り扱われている英文の難易度はさることながら、これまでの英語参考書との”違い”として特筆すべき点を2点挙げる。

すごい点①「情報の流れ」を軸に、文法を解説している

日本語と違って「英語はエンドウェイト」みたいなことは学校でもよく聞くかもしれないが、英語という言語が特性として持っている「情報の流れ」を教えてくれる学校・塾の先生や参考書はごくまれであるのではないだろうか。

英語の文章は旧情報から新情報へと流れていて、その情報の流れの中で文構造が選択されていく。

受動態、強調構文、There is構文、倒置、といった構文を習ったとしても、それを使う適切なタイミングまで正確に教えてくれる先生や参考書はなかなかいない。学校のテストであるような、日本語の短文を英文になおすというような問題では決して習得できないのは、英語の「情報の流れ」の中での「適切な文構造の選択」するということ。

どれだけ単語を覚えていても、どれだけ長文を読めたとしても、この英語の特性としての「情報の流れ」が理解できていないと、英作文を書いた途端に「実は英語の本質がわかっていないこと」がバレてしまう。

「日本語の文章が受動態で書かれていたから、英語でも受動態で書きました」では決してない。英語の「情報の流れ」に照らし合わせて、適切なタイミングで適切な文構造を選択できているか?というのが大切なのである。

2024年からのUSCPAの試験ではBECの英文記述問題がなくなってしまったが、もしBECの英文記述問題があるとしたら、論点集を丸暗記する前に、まずこの参考書『英文解体新書』を読んで「情報の流れ」を意識した英文を書けるようになることをおススメするくらいだ。

これまでに出版された参考書でも「情報の流れ」について触れている程度の参考書はあったとは思うが、「情報の流れ」を軸に文法をこれほどまでにしっかりと解説している参考書は非常に新しい。

すごい点②「破格」を章立て解説している

英語の「破格」をわざわざ章立てて、これほどまでに丁寧に説明している参考書ってあるのだろうか。大学受験向けの参考書だったら絶対にない。というか大学受験のレベルは遥かに通り越したレベルの解説なので、そもそも受験生にはオーバースペックな知識で必要がない。

ただ、こういうハイレベルかつ細かいところを丁寧に解説してくれるのが、本当に知的好奇心を刺激するというか、言語の面白さを感じられる部分である。

「破格」というのは、いわば「文法的ミス」のことである。英語の文法的にはミスではあるが、それがなぜ生じるのか、またどのようにそれを解釈すればよいかというのを、この本は解説してくれている。

英語を「読む」ってここまで深堀できるんだ、、って感動。

まとめ

大学受験のレベルをはるかに通り越した、大人向けの英語参考書。英語がそこそこできて自信のある人にこそ、ぜひ手に取ってもらいたい。USCPAを目指す、英語学習意欲の高い人には本当におすすめ。USCPAの勉強の合間の気分転換にぜひ。

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