【USCPA転職】パワークエリで業務の劇的な改善を目指す(Excel中級編)

経理職必須のExcel知識

私はUSCPAを取得後にBIG4監査法人に転職し、財務アドバイザリー部署で経理関係の業務にも携わっています。経理業務においてExcel知識は必須です。Excelのショートカットと基本的な関数を押さえたあとは、パワークエリとパワーピボットを勉強するのがよいでしょう。マスターすれば、かなり業務改善に繋がります。また手順を確立すれば、チーム全体の業務効率化に繋がります。(なんなら、マスターしなくとも、そこそこ使い方がわかるだけでかなり業務スピードがかわってきます)

この記事ではパワークエリのメリットと勉強するのにおすすめの本を紹介します。

パワークエリの便利さ

パワークエリはいろんな使い方ができますが、よく使う便利な使用方法を2点取り上げます。

①一瞬でデータ加工

毎回決まったルールでExcelデータを加工する場合に、パワークエリで加工方法を固定化することで、素早くデータ加工を行うことができます。

例えば、大量の製品データが記載されているマスターファイルから、必要なデータだけを取り出して加工して表を作成するということがあるとします。いらない行と列を削除して、はたまた別のExcelファイルから引っ張て来た製品価格リストとXLookupでつなぎ合わせて、各製品ごとの売上表を毎月作成するということもあるでしょう。

そういった決まりきった面倒な手順を、パワークエリなら一発でできてしまいます。
一度パワークエリに手順を覚えさせれば、次からは「データ更新」ボタンをクリックするだけでマスターファイルから売上表(テーブル)を作成するといった具合にです。

パワークエリで手順を固定しているので、個人のExcelの関数能力に依存せずに、毎回同じ形式の表が即座に作成可能になります。

実務で私がよく使うパターンとしては、「パワークエリでデータを加工・整理してから、ピボットで集計」という方法です。これを覚えてからは業務スピードが大幅に改善されました。

②複数のExcelファイルから同時にデータを抽出

これもよく使う機能で、同じフォーマットのExcelファイルから一気にデータを抽出して、一つのテーブルにまとめることができます。

例えば、毎月の仕分データをExcelファイルで作成しているとします。顧客ごとの売上の仕分、製品ごとの原価の仕分など、毎月大量の仕分をExcelで作成しているとします。

パワークエリを使えば、それらの複数のExcelファイルのデータを自動で抽出して一つの表にまとめることができます。

またさらにパワークエリを工夫して使いこなせば、仕分データから総勘定元帳を作成することも可能になります。(実際、仕分けデータから総勘定元帳を作成しているブログをみつけ、真似して作成したこともあります。)

パワークエリを勉強するためにおすすめの本

『Excelパワークエリ データ収集・整形を自由自在にする本』

このシリーズの本はパワークエリに限らず、パワーピボットなどのもありますが、どれも非常に詳細で丁寧で勉強になります。サンプルデータもダウンロードできるので、実際に手を動かしながら習得することができます。

内容のボリュームのある本なので、前から順番に覚えていくというよりは、直近の自分の業務で取り扱っているデータの性質を考慮しながら、必要な機能をピックアップして徐々に覚えていくという方法がよいでしょう。そういった中で基本的な操作を覚えていけば、あとは実際に使用する中でいろんな機能に気づくことができるでしょう。

特に、ある程度の使用方法を理解できれば、すぐに第7章の応用①にある「フォルダ内にある複数のExcelブックを読み込む」を習得すべきです。この機能が活用できれば、同フォーマットのExcelファイルから一気にデータを読み込めるので、劇的に業務が改善すること間違いないしです。

『パワークエリも関数もぜんぶ使う!Excelでできるデータの収集・整形・加工を極めるための本』

この本はパワークエリの機能とExcel関数の機能を比較しながら、それぞれの利点を確認することができます。

またそれだけに限らず、そもそも集計や加工をしやすくするためには、データをどのように管理すべきかという観点についても書かかれているので、非常に参考になります。

前ページフルカラーで読みやすいので、ぜひ手に取ってみてください。

まとめ

この記事ではパワークエリの便利さと、それを勉強するための本を紹介しました。

習得するためには、まずは手を動かして触ってみることが大切だと思います。これらの本を片手にパワークエリを触ってみて、日々の業務に活かせるところがないか探っていきましょう。

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