USCPAの資格ブログと見せかけて、時事ネタで気になったニュースについてただただまとめる記事や。
どんなニュース?
2023年7月3日、イスラエル軍がパレスチナのジェニンという街をドローンで空爆。
それによってパレスチナ人が多数死傷。
イスラエル軍によるパレスチナ攻撃の中では、ここ20年で最大規模の攻撃であるということが、このニュースの注目点。

なぜジェニンを空爆した?
ざっくり言うと「過去1年半でイスラエル人に対する攻撃は約50件の攻撃はジェニンのパレスチナ人によって行われた。そうしたテロリストの巣であるジェニンを攻撃する」というのがイスラエル軍の主張。(上のBBCの記事参照)
ジェニンてどこ?
パレスチナのヨルダン川西岸地区の北の方。

もう少し拡大するとこんな感じ。
ナブルスから車で北へ1時間程度。

引用元↓
ジェニンってどんな街?
まずは地図で見てみよ。
街の真ん中に大きな国道が通ってて、国道通りににはレストランが立ち並んでるよう。
街の中心部には、ショッピングモールや学校があって、周辺部には住居が密集している。

航空写真でみるとより住居が密集しているのがわかる。

グーグルストリートビューから見る中心部の街並み。

この白い四角の建物はまさにパレスチナとかヨルダンとかそのあたりの建物の感じ。

ジェニンの歴史は?
紀元前2450年前からカナン人が住み始めたという説もあるくらい古い街。
1948年のナクバ以降、パレスチナ難民がジェニンに住み始め、人口が急増。
人口約48,000に対して、16,000人が難民が住んでいるとのこと。
出典:アラビア語版Wikipedia「ジェニン」

この難民が住んでいる場所(いわゆる難民キャンプ)はジェニン西部に位置する。
キャンプとはいえ、テントではなく、現在は「家」に住んでいる。
住んでいるのも難民の2世、3世などではないだろうか?
これはグーグルマップのフォト。難民キャンプ地区にあるモスクの写真。
その周りが難民キャンプに相当する家だろうか。

また今回だけでなく、2002年にもイスラエルによる大規模な攻撃が行われている。
やはりこのパレスチナ人難民キャンプがイスラエルにとっては「テロリストの巣」ということで攻撃対象となっている。
参考↓

【各国の視点】ジェニン空爆に対する解釈の違い
BBCのニュースによると、周辺国によるイスラエルの空爆の解釈は様々。
ヨルダン:「明確な国際人道法違法」
アメリカ:「イスラエルの安全保障とテロリスト集団から国民を守る権利」
【アラブの視点】ジェニン空爆に関する風刺画を見る
イスラエルのブルドーザーとそれに対抗するパレスチナ。
圧倒的な兵力差にも屈しない、パレスチナを鼓舞する風刺画。

出典↓
パレスチナの意思はその土地にしっかりと根を張っている。
例えイスラエルの斧で刈られようとも、また新たな芽を出す。
パレスチナの不屈さを表現した風刺画。

出典:バーレーンのAl-Bilad新聞
パレスチナの血の風呂に入るイスラエル首相のネタニヤフとその背中を洗うアメリカのバイデン大統領、、。こんな強烈な風刺画ある? イスラエルとアメリカを批判した風刺画。

どうやろ?
「なんかよくわからんニュースが、この記事を読んですこし具体的に想像がついた」とか、「風刺画を通すことで現地の人の視点からの物事の見方が直観的にわかった」とかいう風に思ってもらえればうれしい。こんな風に他の日本語メディアにはない角度から、物事を理解するための情報を提供していければと思ってる。
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