【モチベーション維持】モチベーションを圧倒的にコントロールする方法

モチベーション維持

勉強をしている中で、大切になってくるのがモチベーションを上げること、あるいはモチベーションを維持することです。

勉強開始当初はモチベーションがすごく高かったのに、ふとしたきっかけ(仕事が忙しい、問題が難しい等)でモチベーションが下がって勉強時間が少なくなっていたり、勉強から離れていたりします。

モチベーションを無理くり上げて奮い立たせる前に、まず自分にはどんなモチベーションがあるか少し考えてみましょう。

モチベーションの分析といえば、よく「外発的要因と内発的要因」で考えたり、「マズローの欲求五段階」で考えたりしますが、ここでは少し違った分析方法をお伝えします。

自分のモチベーションを分析することで、自分のモチベーションをコントロールすることが目的です。

モチベーションの3分類

ここではモチベーションを次の3つに分けて考えます。

  • 天空のモチベーション
  • 地上のモチベーション
  • 地下のモチベーション

抽象的な表現ですので、それぞれ具体的に見てみましょう。

天空のモチベーション

  • 将来の夢や目標、なりたい自分の姿
  • 可能性は無限大

天空のモチベーションは、ざっくりと言えば「将来の夢」です。
時間軸は「将来」、可能性は「無限大」。

有名になりたい、お金持ちになりたいといった夢や、憧れのあの大学にいきたい、大手のあの会社で働きたいといった様々な目標。それに向かって頑張ろうと思うのが「天空のモチベーション」です。

例えば大学受験勉強をしている人なら、目標の大学に入学して憧れの大学生活を思い描き、また憧れの職業に就くことイメージし、それに向かって努力すること。

例えばUSCPA(米国公認会計士)の勉強をしている人なら、USCPAを取得して、転職して希望の職種に就くことや、年収アップすることをイメージして、それに努力すること。

そのように、自分の限りない可能性に希望を持って、ポジティブに将来のなりたい自分をイメージして、それに向かって頑張るのが、「天空のモチベーション」です。

しかし、気を付けて置きたい点は以下の通り。

  • 目標が天空の遥か彼方すぎることも
  • 雲のようにぼんやりとしていて、どこかに流れてい行くことも

あまりにも高すぎる目標は、現実との乖離がありすぎて、あきらめるのも一瞬です。また、将来のイメージが具体的なものではなく、ぼんやりと曖昧なままであると、それは雲のようにどこかに漂って、ついには消えてしまいます。

また可能性が無限であるということと裏腹に、それは「移り変わりやすい」ものでもあります。あれもいいな、これもいいいなと、目移りしてしまうこともあるでしょう。

高い目標を達成するためには必ず持っておきたい「天空のモチベーション」ではありますが、このモチベーションだけに頼りすぎていては難しいときもあるでしょう。

地上のモチベーション

  • 現在の自分を取り巻く周りの環境に左右される
  • 現実的で短期的な心の動き

マズローの欲求五段階の「生理的欲求」に近いかもしれません。目の前に美味しいものがあったら、食べたい。おなか一杯になったから寝たい。そういった今の自分の生活や周りの環境に直結するモチベーションが「地上のモチベーション」です。

時間軸は「現在」、そして「現実的」で「短期的」。

もう少し広義で考えると、50メートル走でライバルの彼に「勝ちたい」という気持ちや、スポーツをしているときの「負けたくない」という気持ちなど、その一瞬一瞬の心の気持ちも含まれます。

勉強で例えると、明日の小テストで満点を取りたいから今夜は勉強を頑張りたいといった気持ちや、この本は面白いからもう少し読みたい、というような気持ちです。新しい知識を学ぶのが楽しいということや、先生の授業が面白いというのも、そうでしょう。

現在の環境や感情に基づく、目の前のことに対するやる気。
これが地上のモチベーションです

このモチベーションの注意点は次の通り。

  • 感情に左右されることもあり自分でコントロールするのが難しい
  • あくまで短期的なもので長期的には続かないことも

正直この「地上のモチベーション」をコントロールできるなら、そして持続できるなら、誰も「モチベーションが上がらない」と悩むことはありません。みんなこの「地上のモチベーション」を発揮できず、目の前の勉強に取り組めずに、悩んでいるのです。

本当は勉強しなければならないという気持ちがあるのに、やる気がでない。
「地上のモチベーション」が勉強の方向に向かっていないということなのです。

地下のモチベーション

そして個人的には最も強力であると思う「地下のモチベーション」です。

  • 悲しかったり辛かったり悔しかった経験、過去の失敗や挫折
  • 劣等感、コンプレックス、孤独感、失恋、敗北

時間軸は「過去」、どちらかというと「ネガティブ」な感情。
わかりやすい言葉でいうと「ハングリー精神」に近いと思います。

そういったネガティブな感情をプラスに変えようと思う気持ち、報われたいという気持ち、幸せになりたいという気持ち、誰にも負けたくないという気持ち、だから努力するというモチベーション。自分の生い立ちや、これまでの経験に深く根ざしている、心の底から湧き上がってくるモチベーション。それが「地下のモチベーション」です。

とはいえ、ネガティブなことだけではありません。ポジティブな過去の成功体験も地下にはあります。

  • 成功体験を積み重ねてきたことによる自信
  • あのとき成功したから、次も成功できるという気持ち

こういった自信も、「地下のモチベーション」です。

「天空のモチベーション」は自由に想像して、自分で作りだすことができるモチベーションではありますが、この「地下のモチベーション」は過去の経験に基づいているので、自分で勝手に創造できません。しかし、就活の際などによく行う「自己分析」を行い、自分自身を深く掘り下げることによって、自身の「地下のモチベーション」に気づくことはできるでしょう。

【まとめ】モチベーションを上げるには?

ポイントをまとめます。

まず、モチベーションが3つあることを理解して、自分に当てはめて考えてみましょう。

「天空のモチベーション」は、より具体的に詳細をイメージすればするほど強くなります。
天空にある目標から、逆算して、地上まで階段がつながるくらいに明確に道筋を考えましょう。
一歩一歩階段を上っていけば目標に到達できると思えるくらいに、長期的な目標(天空)から短期的な目標(階段の一段一段)を細かく設定しましょう。

「地下のモチベーション」は、自己分析をして自分の過去を掘り下げることで見えてきます。
深く深く掘り下げ、自分の過去のあらゆる感情にまで根をのばし、失敗と成功のそのすべてからエネルギーを吸い取りあげましょう。

目の前のこと(例えば勉強)にやる気が出ていないとすれば、恐らく「地上のモチベーション」が勉強の方に向かっていないだけです。「地上のモチベーション」それ単体でコントロールしようと思うのではなく、「天空のモチベーション」と「地下のモチベーション」を利用しながら、「地上のモチベーション」を目の前の目標に向けてあげるのです。

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